2018年4月22日(日) 17:27 JST

日本企業はなぜダメなのか 1


日本半導体・敗戦から復興へ このシリーズが面白い。
筆者の湯野上隆さんは元日立製作所のDRAM技術者。
80年代までの日本製のDRAMは「産業の米」とまで言わしめた競争力を誇り、東芝・三菱・日立・富士通が世界の覇権を争っていた。90年代、2000年代になり凋落していった姿を現場から語っているのがとても興味深い。

私も当時、日立からLG(当時はGoldStar)へのDRAM技術移転の場に触れることが多く、この特集記事には思い当たることが多い。

日本「半導体」の凋落とともに歩んだ技術者人生 世界シェア50%を誇った日本の半導体はどこへ ここに出てくる湯之上さんに「お前は間違っている!」と言い放つ日本企業の経営者の姿に日本企業の病理が如実に現れている。

湯之上 「なぜ、あなたは、私の言ったことがすべて間違っていると思うのですか?」
元社長 「日本半導体の技術力は、実際に高いからだ」
湯之上 「なぜ、そのように判断できるのですか? どんな証拠があるのですか?」
元社長 「おれの直感だ」
湯之上 「あなたがそのように直感で感じるには、何かの根拠があるはずです。どのような根拠があって、そのような直感を持たれたのですか?」
元社長 「日本の技術は本当に強いからだ」
湯之上 「・・・」

韓国台湾メーカーに対抗すべく日立とNECがDRAM事業を合併したエルピーダに出向するも2001年に筆者は日立から退職勧告を受ける。



この図表はDRAMの国別shareの推移と筆者の人生を重ね合わせたもの。日本製DRAMの盛衰と一技術者の人生との重なりが興味深い。